記念切手を買い集めていた頃がある。
中でも見返り美人とか写楽とかは、子供の小遣いではとても
買えなかった。
国立公園とか国定公園シリーズは結構集めたような気がする。
そう花シリーズなんてのがあって1月から12月までようやくのこと
揃えたものだ。
その中で確か1月の水仙は一番価値があって、
少し大きくなってから一番最後に揃えた思い出がある。
その最後に収まった水仙の背景は紫色で、その白い水仙は高貴で
気品に満ちていた。
切手の価値からか大人になってから自然の水仙を見る度、
あー水仙だ、高かったあの切手の水仙だーと眺めてしまう変な癖。
あの切手の品のある水仙にはなかなか巡り会えず、
未だに写真に残せないのがくやしい。
今年も力不足の水仙だけれど、海辺で山でと撮った水仙。
あの切手の水仙には到底及ばない。



それにしてもやっと集めたあの大事な記念切手のアルバムは
どこにしまいこんでしまったのだろう。
小さな頃、趣味だった切手収集のその一枚一枚が今、なにげなく
撮影している自分の中で懐かしく美しく蘇ってくるから
不思議に思う。
























